夢と消えたハリウッドデビューⅢ
ひっかけ橋までやってくるとやたらパトカーが目に付いたのである、しかもあるビルへ進入するための道や入り口付近にだけやたら人だかり、橋の片方はがらんとしているのにである。その人だかりもなんとなく統一されていないようで統一されてるって感じの集団が固めていたのである、なぜなら似たような年齢層の男女しかも皆暗い色目の服装であったからだ。最初はなにか事件があったのだろうとなんとなく遠巻きに見ていたのである。
でもよ~く見るとパトカーの大阪府警の文字に若干の違和感、でそのうちカメラやその他もろもろの機材、でなにやら西洋人とおぼしき集団、いったいなんの事件かいなとまだ思っていた、が終いにはレールが敷かれ始めたのである、映画撮影の時にカメラがレールに乗って撮影するあのレールである、多分その時後輩のHが「映画の撮影じゃないっすか」しかもスタッフを見れば海外の映画で多分ブラックレインではないかと言うのである。
ならばどうする、今にも撮影が始まりそうな雰囲気ではある、「マイケル・ダグラス見てみるか」たいしてファンでもないのに完全にその気になっていた。ここで気になったのがあのビル入り口付近の集団である、ひょっとして彼らはエキストラちゃうんかいな??
ここで三人で話し合い、女の子を誘って飲みに行くかこのまま見るか、それともハリウッドデビュー目指すかであるwww
「やはりこの際デビューでしょう!!!」などとほざきながらその集団の中に割り込んでいく三人、しかも後ろから徐々に前へ前へ前へ前へそして前へ。
徐々に先頭に近づきつつあった頃メインの出演者たちが現れる、ん?あののっぽの細いおっさんがマイケル・ダグラスかいな、周りも、そのずっと後方からもえ~~みたいな声、声、声、けっしてスターを見たなんて興奮の代物ではない、はっきりいってしょぼって感じの空気に包まれていた。
そこに現れしは少し背の低いおっさんでもいっせいにさっきまでの空気とは違う歓声、感嘆の声があがった、そうその人は高倉健だったのである、多分50~60くらいのおばさん方に「けんさ~~~ん」と恥ずかしげも無く声を出させる健さんはやっぱりすごい^^
であっしはようやく先頭に到着、ここで目立たぬように待ってさえいればあっしもハリウッド映画デビューか~などと酔った頭で間違いなく考えていた、しかしその目立たぬようにが無理であった、残念ながらあっしがその時着ていたコートが残念な本当に残念なことに白だったのである、つまりあんたおもいっきり目立ってるし浮いてるやん状態だったのである、しかも一部のエキストラさんからは「あたし達は仕事で来てるんですからね!!」などと悪態までつかれる始末、でも粘っていたのだまじで。
しかし悲しいことにスタッフの40代とおぼしき女性が若い男性スタッフに私を指差しながら何事か言ってるようだ、やばい、やばいが予感的中、つまみ出されてしまったのである。
ついでにまじっていたあっしの連れ二人もその他数名とともにはじき出されてしまったのであります、その後もしばらくいたのだがまだ撮影は始まらず仕方なく帰路についたのであった。
帰りの車中であっしの「白があかんかったんじゃ~~」などといわれっぱなし、本当にこの服だけのせいかいなとも思ったがみな残念であったことは間違いない。かくしてハリウッドデビューは露と消えたのである。
いや~~~ここまでこんなくだらない話で引っ張って申し訳ない^^ でもあのときの三人当然あっしも含むは真剣だったのである、ただ酔っていなければどうしていたかは不明でありますが。
7 Comments:
後日談として、自分がハリウッドデビュー仕掛けた映画ですから勿論見に行きますわな、そして気になるシーンは決まってますわな、で見たじっくり見たまさに凝視していた。
しか~~し残念ながらあのシーンはまさにぶった切りにぶった切り、かる~~~くカットされていたのだ、もし撮影されていたとしてもデビューは叶わなかったのである。
とここまで書いて考えた新たな視点! もしあっしが写っていたらカットはされていなかったんではなかったか!!
うん、そうだ そうに違いない!!ww
会長さん、、、、
あのう、ハリウッドでオーデションを受けたのだとばかり思っていました。
それなのに。。。。。 うぅぅぅ
>白があかんかったんじゃ~~
いかにも大阪のつっこみですな。
しかし撮影現場に近づいたというだけで、「ハリウッドデビュー」とまで持ち上げてしまうところも、大阪っぽくて好きです。
tamaさん、大阪の人ってこんなに針小棒大なこというんですか。
で、会長さん、この話は当然息子娘に何回となく聞かせているんですよね。「え~お父さん、またその話ぃ?」なんてw
ボネット姫・・ハリウッドでオーディションなんて滅相もございませんww
たまさん・・ま~オチはこんなもんですわww
女王様・・こんな話して子供らに「パパ アホちゃう~」などと思われてはいけないので聞かせたことはないですねww
でも過去を思い返してみて懐かしい思い出、アホみたいなことけっこう鮮やかに蘇りました、為のなることは全くなかったですが^^
会長さん、あほみたいなことなら私だって相当やってます。何もなかったら逆につまらない人生になってしまうでしょうね。
女王様・・そうですね~あほみたいな事をしてしまう、そんな非日常が鮮明な記憶として刻まれるんだと思います。
細かいところまでよー覚えてるな~と自分に関心していますからww
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